いつまでもこども

語彙力のないオタクのメモ

胸が鳴るのは君のせい

胸が鳴るのは君のせいが公開されました。

20代社会人の自分は流石に胸キュン映画の対象年齢ではないし、、とか思いながら劇場に行きました。なんなら、舞台挨拶もちゃっかり行った。

胸が鳴るのは君のせいは青春映画だけれども、何故だか懐かしくなるシーンがたくさんあって大人でも楽しめる要素があると思うので今回はその話。

もちろん、胸キュンシーンでドキドキもしたけど、全体的になつかしさがあった。

ジャニーズの王道アイドルや若手俳優が少女漫画原作で胸キュン映画をやる流れがよくあるけれども、2021年にまさか自分の担当の浮所くんがやるとは思わなかった。

山崎賢人が一時期狂った様に胸キュン映画の実写化をやっていたのはめちゃくちゃ覚えてる。 胸キュン少女漫画の実写化で若年層への知名度アップを狙うことが2010年代に終わったムーブメントだと勝手に思っていたけれど、2021年にも全然あった。

2010年代に次から次へと実写化された胸キュン映画。当時は10代で胸キュン映画の対象年齢だった私も気付けば大学を卒業し社会人になっていた。本来なら対象年齢からは外れているのは確実。

胸きみの公開が決まったタイミングで高校生限定の試写会や、制服を着たカップル限定試写会的なイベントがあったらどうしようかと思っていた。イベントがあるなら行きたい気持ちはあるが、自分が応募すらできないタイプのイベントは「あなたはこの映画の対象ではないですよ!!」と宣言されるような気持ちになる。実際に対象年齢ではないのは仕方がないことだけれども。とか、色々考え不安に思っていたがコロナ禍でそういった公開記念イベントが出来なくなり、無観客で浮所くんが喋り倒すイベントになったのは不幸中の幸いだった。YouTubeでその模様も上げてくれた東映さんには頭が上がらない。

壇上に1人で、報道関係者しかいない中でイベントをやり切った浮所くんのことを社会人として尊敬した。


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映画の話に戻りたい。ネタバレもあるので、気をつけてほしい。

映画の内容は1時間半の中でしっかりまとめられていた。胸キュン映画を散々観てきた人間としておいおいそれはないわ!!という非現実的なシチュエーションが少ないのが胸きみのいいところでもある。

急に隣に好きな彼が引っ越してきたり、異母兄弟になったりもせず、距離感がおかしい幼なじみでもない。

有馬くんが初っ端クラスメイトを殴るところで停学をくらうのも真っ当。有馬くんちょっと手が出がちなのどうにかしたほうがいいよ!!とか思ったけど、そんな有馬もきちんと授業を受けているし、クラスの授業内容も導関数だし予備校にも通ってる。

つかさも有馬も2人とも一軒家に住んでいて、近くには路面店しまむらもある。

クラスの文化祭の出し物も現実的なおばけカフェ。休憩中に抜け出したりもせずちょっと遅れてもきちんとシフト通りに働く有馬。 チャラ男的立ち位置の長谷部もヒロインの片付けを手伝ってくれるし、なんだかんだめちゃくちゃいいやつ。というか普通に好き。

周りのクラスメイトもちゃんと文化祭の準備をしているし、まゆも長谷部もなんだかんだいいやつ。個人的にはなんで長谷部がつかさに惹かれていったのかの描写が1番ていねいに描かれたとおもう。

学校もなんだか見覚えのある気がするよくある校舎、よくみる耐震補強がされている。なんだか高校時代に練習試合で行った気さえして。

私が郊外の公立校出身者だからかもしれないけれど、こんなことあったなと思う気がする箇所が沢山ある。 私の周りには有馬くんは居なかったけれど。

ちょっとボロい県か市の作ったの宿泊学習用の施設。バブル期に作られてそのままの装備のログハウスとコテージ。あれは、リネンを使い終わったら畳んで置かないといけないタイプの宿。

ジャージに着替えて作ったカレーライス。綺麗に洗って返せと言われるのに元から小汚い調理器具達。

観光地ではない地元の海に、国道沿いのファミレス。

大した特徴のない制服を、カーディガンやニットで個性を出していたこと。 2010年代前半に書かれた原作の服装を再現しているので2000年代後半から10年代前半に高校生だった人には懐かしい服装が多い。

つかさの髪の毛につけているシュシュだって懐かしかった。ナイロンのスクバも懐かしい。私服も上手く説明できないけれど懐かしさがあった。

胸が鳴るのは君のせいの世界には程よい現実味があって、懐かしさがあった。

青春映画、胸キュン映画というと身構えてしまう人も多いと思う。自分は対象年齢じゃないし……と思うゆとり世代と言われた大人は見てほしい。

個人的には、ジャニーズの王道グループ美少年にいる浮所くんだが、グループできた当初は端っこにいてアーティスト写真も隅っこだった。そんな浮所くんがキラキラアイドルとして王道の売り出され方をするのはここ数年応援してきたファンの1人として感慨深い。この事実だけで酒が飲めるし白米も食べられる。

あと何をすればデビューできるんだろうか